調理長の感想
放し飼いの鶏の卵のような、子供頃に食べた昔懐かしい、味がして、小さいけれど、卵黄の濃厚な味が印象的で、特に、固まる力「りき」があると感じ、洋食に関しては、さっぱりしていて、水っぽくなく、卵に張りがあるとのことであった。
飼料の配合の割合をいろいろ変えてのテストだったようですが、微妙な味の変化は感じられなかった。
食生活の中で、卵料理はバリエーションも広く使いやすく、一般家庭でも、卵のない家庭はないと思う、卵はそれだけ必要な食材のひとつでだと思う。
その他、いろいろと味付けを変えてテストを実施したが、どの料理に関しても、卵黄のうま味と濃厚さが味を引き締めて、美味しい卵だと感じた。
出し巻き卵は、調味料やだしを混ぜることによって、味の違いはあまり感じられなかった、とのことです。スクランブルエッグはうすい塩コショウの味付けと牛乳で作ったところ、まったりとして美味しかった。
炒め物も他の食材を混ぜてしまうため、従来の卵と区別をつけにくいと感じたということで、伊勢うどんにからめてみたり、味噌汁に入れたりしたが、とにかく甘みがあると感じられた。
マヨネーズは卵黄のうま味がストレートに感じられて、仕上がりの色も濃く滑らかだった。黄身酢についてもマヨネーズと同様卵黄の美味さは変わらず、美味しかった。
卵かけご飯や温度卵のような、卵本来の味が、ストレートに味わえるシンプルな料理方法が最適ではないだろうか。ゆで卵は卵黄の味が強く、少量の塩で十分味わえ、温度卵は所要時間については同じだったが、味は卵黄の力強さを感じて、だし汁に負けない美味しさがあった。卵黄の力強さを感じ、出しに負けない美味しさがあった。
生卵が「臭みもなく」食べるには最高で、火を通しても、半熟が美味しい卵だったとのことで、火を通しすぎると本来の味が出にくいと感じられた。
お客様の反応(感想)
温度卵が好評で「味が濃く、臭みがない」・「黄身の色が違う」・「小さいがこんもりしていて、新鮮そう」・「色や形がみたことがないような卵」・「炒め物などは説明を聞かないと、わからない」というような感想があり、温度卵は絶賛された。
茶碗蒸しについて
味の違いはあまり感じられなかったが、調理長がおどろいたことは、だし汁と卵の割合をいろいろ変えて固まり具合をテストした結果通常は卵1に対して、だし汁3.5の割合であるものが、だし汁6の割合にしても固まったとのことであった。通常ではこの割合では固まらない。
それだけこの卵の『りき』が強いということである。
鶏肉について
まず調理長の感想は、良い肉の色をしていると驚きであった。「えさにより鶏糞のにおいが消える」とのことでしたので、うま味も消えていないだろうかと心配されていたが、うま味は消えてはいなかった。
名古屋コーチンのような弾力があり、歯ごたえがある。ブロイラーとはまったく違う美味しさがあった。
シンプルに味わえるようにと、塩焼きにしたところ、もも、むね、かわ共に硬い!という感じで、特に「もも」は固かった。
歯ごたえがありすぎて、地鶏に近い感じがするとか、砂肝のような感じだが「もっと硬い」でも、味は噛んでいると美味しかった。
かわはパリパリに揚げたほうがいいとか、鍋がいいのでは、と言う意見も出た。鍋もかわは硬く感じたが、身はやわらかく感じられた。
「竹鶏物語 親子どんぶり」も「肉は硬いが、うま味がある」と好評であった。