忍者で有名な三重県伊賀市の伊賀地域農業改良普及センターに属する女性農業団体「スマイル・くの一」からのご依頼を受け、当研究会の活動の紹介と有機肥料について、お話をさせていただきました。また、熱心で和やかな女性らからも多くの農業の課題や学びを得ました。私たちの生きていく上で欠かせない農業の重要性を再確認し、これからも課題改善に向けて進んでいくお話など活発な意見交換もすることができました。
日時:2月29日(木)13:00~15:00
場所:三重県伊賀庁舎4階の第3会議室
人数:10名
★当研究会の伊勢竹鶏物語~3Rプロジェクト~のご紹介の概要
当研究会周辺には、勝手は人が利用していた里山が多くあり、現在は孟宗竹の荒廃が進んだ竹林ばかりの里山になっています。この課題改善に向けた、平成20年~平成22年の輸入飼料を減らすために竹を核とした「飼料」を確立し、生まれた「鶏卵」は奈良医大の研究機関で「脂質の少ない・アレルギー体質の人にも向いている」との結果がでました。また、鶏の糞や鶏舎は「公害の臭いの軽減」にも繋ぐことができました。また、その鶏糞を利用して畑で大きさや品質など良質な「野菜」もでき、子どもたちにも体験してもらいました。平成23年の環境省の環境白書に掲載されました。また、愛知県のCOP10でも環境省が全国の2団体に選定され、当会会長が英語でスピーチを行い当事業の紹介をしました。地域循環に即したモデル事業の活動となりました。
また、平成26年から現在は地域課題の竹林整備に拍車をかけるべく、多くの団体や企業とも連携し、当大学の土壌学の教授や学生とも手をつないで、竹を粉にしてどのような効果があるかを研究していただいています。結果、令和4年に「糖度全国トップ」となりました。研究はまだ続きます。
当研究会はこれら竹を核として永年続けた中で、令和5年11月に農林大臣告示の三重県認可の「特殊肥料」と「販売許可」の申請許可をいただきました。このような中で有機肥料の啓発促進を行っていて、このことが私たち人間にとって必要不可欠な、水稲・畑で安心・安全な生産物が採れて、持続する土壌を確立する必要があり、「竹粉を入れた有機肥料をつくろう」の講座を開催しています。
伊勢竹鶏物語~地域環境保全~{竹粉をいれた有機肥料をつくろう!」に、女性農業団体「スマイル・くの一」が3月末頃に来研いただきます。また、いつでもご依頼があればご要望を受け付けます。